すぐ近くにある、格差

子供が少年野球をやっていたorやっている人なら、ビヨンドマックスを知らない人はいないと思います。
まあ、すごくざっくり言ってしまうと、超強力なバットです。ミート部分がぷにぷにした高反発の素材で、普通のバットよりも飛ぶというわけです。
ただ値段も半端ではなく、普通の子供用金属バットが4000~5000円の時に3~5万円した記憶があります。
しかもビヨンドマックスという名前のはずなのに、さらに高単価なモデルが出てわけわかりません。「ビヨンドマックス・ギガキング」とか。
「おいおい、すでにマックス超えたんじゃなかったのかよ」と全力で突っ込みたくなります。
もう課金ゲーの世界。
息子が少年野球に係っていたのははるか昔の話なので今は多少改善されているかもしれませんが、当時はこれが問題になりました。
ピッチャーからすると、うちとったはずのあたりが、外野を越す長打になる。
別のスポーツでも経済力が影響するシーンは多々あると思います。サッカーでもスパイクの性能差などは当然あるんでしょう。ただ、「少年野球のバット」というのはあまりにも見えやすい形でした。試合開始で並んだ瞬間、ビヨンドマックスもっている子供の数の差が分かってしまうわけです。ああいう瞬間、子供たちは何を感じるのだろうか・・・
「そんなのよろしくない」とアンチを貫こうとしても、子供の打順がどんどん下位にさがっていく・・・とうとうレギュラーを外されかねないとなって買ってしまった親も多いのではないでしょうか。
Amazonで久しぶりに検索してみました。やっぱりビヨンドマックスはまだまだありましたね。
リアル人狼ゲームとか、リアル鬼ごっことか、イカゲームとか、色々面白いコンテンツはありますが、「リアル課金ゲー」は笑えない・・・



昔、ソシャゲ業界を取材したときの話。
「課金者は金を納める代わりに勝利を得る。無課金者はタダで遊ぶ代わりに、『課金者に負ける』という仕事をする」
という仕組みを聞いた記憶が。確かにタダで遊ぶということは、そういうことなのでしょう。
次回はATM男の生活の一幕を。
金を稼がなきゃいけない。改めて思った一日





