副業なしには「現状維持」すら不可能と伝える
初めて「嫁ブロック」に反逆した日
転職はもちろんのこと、副業もまだまだ市民権を得ているとはいいがたい昨今。当然、奥さんに反対されました。

副業クエストの最初の中ボス戦ですね。
これはかなり多くの人が通る道になると思います。
副業で本業に悪影響が出て、今の生活がキープできなくなるという不安を持つのは当然でしょう。しかし、ここを乗り越えなければ、副業クエストはいきなり終わってしまいます。ここでは、奥さんを説得する際に有効だった手法を。
●「今の生活をキープするためにも副業が必要」と強調する
●副業に投じる金を明確に約束する。
そもそも今の日本において「今の生活をキープ」という発想自体、何の保証もないです。終身雇用という仕組みが常識のように考えている向きがありますが、そもそもこちらの仕組みの方が世界的に見れば特殊なわけで。今はたまたまかろうじてその仕組みが残っているだけというのが実態に近いのでは。
この仕組みが終わる日がいつ来るかは分かりませんがが、少なくとも今の20~40代が逃げ切れるほど続く可能性は低いとみています。某大企業の社長が「45歳定年説」を唱えて批判を浴びていましたが、あれは偽らざる企業の本音。
とある大企業で希望退職に追い込まれた人に聞いたことがありますが、退職金は5570万円。つまり、それだけ払ってもやめてほしいということ・・・
立ちはだかる嫁ブロックに放ったパンチは下記の一言



あのさあ。仮に今の仕事をそのまま続けたとしても、給料下がるか、税金上がるかして、手取り減るよ。
一瞬怯む奥さん。「チャンスは今しかない!」と畳みかける



社会保険料既に上がりまくってるけど、あれって実質税金みたいなもんだよ。既にもう手取りは減り始めているから。だから、今のままだと、本業がうまく年収キープできても手取りはガンガン減るんだよ。
そしてフィニッシュブロー
現状をキープするために副業が必要なんだよ
これは決まりました。ただ、それでも奥さんの不安は完全に消えません。副業には投資が必要なものがあるのも事実で、その分損してしまう可能性もゼロではないからです。そのため、この副業という名の「投資」にいくら使う予定なのか、規模感を示す必要がありました。私は120万円を提示しました。マネーの虎みたいです。
理由はシンプル。この120万円は私が月3万円の小遣いの余剰分を積み立てていたものだからです。
小遣い制が導入されたのはいつだっただろうか。それ以来、スーツやネクタイはカビが生えるまで、靴は底が割れるまで使った。バイオハザードシリーズはYoutubeの実況動画を見てクリアしたことにした(世の中ではもうプレステは5まで出ているらしい。まあ、どんなゲームでもクリアして見せるさ。Youtubeの中で)。
昼飯は残り物を詰め込んだおにぎりで済ませてきた(ランチに誘われた時は、そのまま晩飯に流用するという高等テクニックを使う)。その結果、私の小遣い口座にたまったのが120万円というわけだ。
つまり家計を圧迫しない。もともと家計に入れられていない金だからです。奥さんには「この120万円が溶けたら諦める」という条件で納得してもらいました。
ロッキー4にはこんな場面がある。ロッキーが最強ボクサーに挑むことを決めたシーン。



新聞読んだ?
みんななんて言っているか知ってる?
自殺行為だわ!
そしてとどめの一言



勝てっこないわ!!!!
言ってることは正しいんですよね。基本的にはリングに上がらない奥さんの方が冷静に物事を見られているのだと思います。
そして実際に勝てないかもしれません。下手すると会社に疎まれる、同僚に笑われるといった嬉しくないオマケまでついてきます。ジョブチェンジしたばかりで社内にろくに友人もいない中でかなりリスキーではありました。



ただ、どうしても納得できない。奥さんの主張にではなく、今の自分の生き方にである。
それに加えて日本の場合、「おとなしく会社の言うとおりにやっていれば大丈夫」という時代ではなくなるかもしれないわけです。せっかく耐えに特化する道を選んでも報われない可能性があるわけです。
どっちにしろリスクがあるなら、反撃してやりたい。
説得の仕方は人それぞれでしょう。ただ、一人でも多くの方に副業にトライしてほしいと思います。
ちなみに「嫁ブロック」のグーグルでの月間平均検索数は390回。ここ3か月推移で行くと23%増とかなりの伸びですね。まだまだ、副業にはネガティブなイメージがあるんでしょう。「副業」で検索すると、なにやら怪しいサイトがたくさん出てくるし、ターゲティングされて広告も情報商材ものばっかりになるし・・・
とはいえ、「現状維持」というものがただ会社に仕えているだけでは難しくなっているのもまた事実・・・③「副業 おすすめ」VS「節約 おすすめ」に続く
ATM男だって、生きている。感情がある。





